
鍋島 純米大吟醸 CROSS+
¥4,620.- (720ml、税込)
佐賀県鹿島市の「富久千代酒造」より“鍋島 純米大吟醸 CROSS+”が新入荷。
「富久千代酒造」が建つ、佐賀県鹿島市の肥前浜宿(ひぜんはましゅく)は、有明海に注ぐ浜川の河口にある古来より栄えた宿場町。特に江戸時代から昭和中期にかけて、お酒や醤油などの醸造業を中心に発展した地域でもあり、現在では国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定。『酒蔵通り』と呼ばれる土蔵造りの建物が並ぶ通りもあり、その一角で粛々と銘酒"鍋島”が醸されています。
酒造好適米の最高峰といわれる〈山田錦〉は、大正12年に兵庫県立農事試験場で、〈短稈渡船=渡船2号〉を父、〈山田穂〉を母とし、人工交配を行い、選抜固定ののち〈山渡50-7〉の系統名がつけられ、その後品種比較試験を経て、昭和11年に誕生しました。こちらの“鍋島 純米大吟醸 CROSS+”は、その父親に当たる〈短稈渡船〉、そして母親にあたる〈山田穂〉を45%までそれぞれ精米し醸造。まったく同じ条件下でじっくりと大吟醸仕込みされ、搾ったお酒を同量の比率でブレンドしたものです。
それぞれの香り、旨み、コク、味の厚み、繊細さ、余韻のいいとこ取りしたかのような素晴らしい味わい。ふたつのお米の違いや、〈山田錦〉や酒造好適米の歴史のロマンを思い浮かべつつ、盃を傾けるのもまた一興です。