
水端 1568
¥7,700.- (500ml、税込)
奈良県御所市「油長酒造」の“水端(みづはな) 1568”が新入荷。
"水端(みづはな)”とは、物事の最初、出はじめ、はじまりの意。日本酒"風の森”で、日本酒の醸造技術の前衛を志した「油長酒造」。その「油長酒造」がこれからの100年を見据え、奈良という土地において室町時代以来の寺院醸造による酒造りを再現。現代の醸造法の基礎である古典技術を駆使し、日本酒の源流を辿るブランドこそ"水端”。忘れられた古の奈良に伝わる技術を、当時の文献を頼りに再現。その為に”水端”専用に醸すための享保蔵をリノベーション。さらに室町時代の寺院醸造で用いられた3石の大甕8本を信楽焼の窯元で焼成。すべての工程を享保蔵のみで完結し、"風の森”とは対極に位置する新ブランドが、満を持して誕生します。
今回出荷となる"水端 1568”は、1568年に書かれた『多聞院日記』に記された、奈良・興福寺多聞院の技法を参考に製造。3月に発売され、大変な人気をよんだ“水端1355”が夏季醸造、一段仕込みにて仕込まれたのに対し、今回の技法は、大甕で仕込みながらも現代の酒造りに通じる三段仕込みにて醸造。大甕にて冬の寒い時期に微生物を巧みにコントロールする、高品質な酒造りを再現しました。冬季醸造ならではの低温発酵により、醪の期間は”水端1355”より4~5日ほど長め。色は少し青みがかった薄黄の色づき。お酒に溶け込んだ爽やかな青リンゴを思わせる香りと麹由来の木の香りが調和し、軽快ながら複雑な香り、味わいが楽しめます。ちょうど“水端1355”と現代の発酵によるお酒の中間に位置する味わい。知らず知らずに盃が進みます。日本酒の歴史、その本流を感じつつ、じっくりとお飲みいただきたい"水端”。頭の片隅に往時の日本酒を感じつつ、"水端”を楽しむのも、また一興です。