入荷情報

写真:水端 1355

水端 1355

¥7,700.- (500ml、税込)

奈良県御所市「油長酒造」の“水端(みづはな) 1355”が新入荷。

"水端(みづはな)”とは、物事の最初、出はじめ、はじまりの意。日本酒"風の森”で、日本酒の醸造技術の前衛を志した「油長酒造」。その「油長酒造」がこれからの100年を見据え、奈良という土地において室町時代以来の寺院醸造による酒造りを再現。現代の醸造法の基礎である古典技術を駆使し、日本酒の源流を辿るブランドこそ"水端”。忘れられた古の奈良に伝わる技術を、当時の文献を頼りに再現。その為に”水端”専用に醸すための享保蔵をリノベーション。さらに室町時代の寺院醸造で用いられた3石の大甕8本を信楽焼の窯元で焼成。すべての工程を享保蔵のみで完結し、"風の森”とは対極に位置する新ブランドが、満を持して誕生します。

今回出荷となる"水端 1355”は、1355年に書かれた『御酒之日記』という醸造書にある製法にて製造。この書物には、日本清酒発祥の地として知られる、奈良菩提山正暦寺で醸された菩提泉の製法が克明に書かれており、現代日本では完全に忘れられた夏季醸造の技術で醸された稀有な日本酒です。シャンパンゴールドのような色づき。発酵した果実のような香りに微かな熟成みりんの要素。それに乳酸系、さらには樽のような香りも合わさり、非常に複雑。口に含むととろみがあり、さわやかかつ濃厚な甘さを、輪郭のある酸が引き締めます。それでいて後口のキレは抜群。知らず知らずに盃が進みます。日本酒の歴史、その本流を感じつつ、じっくりとお飲みいただきたい"水端”。頭の片隅に往時の日本酒を感じつつ、"水端”を楽しむのも、また一興です。